
鎌倉仏像ー奈良や京都の作風とは異なった独特の魅力を探る

~120の寺院が市内にあり、3,500体以上もの仏像が祀られている地~
菅原啓之さん(森林インストラクター)
新現役ネットで「湘南散策」のガイドとして鎌倉を知り尽くしている講師は仏像にも深い造詣をお持ちです。京や奈良とは異なる鎌倉仏像についてお話いただきます。
建長寺「地蔵菩薩坐像」
鎌倉には500もの寺院が建立され廃絶したと言われていますが、現在でも約120の寺院が市内にあり、3,500体以上もの仏像が祀られています。
鎌倉で仏像が本格的に制作されたのは頼朝が幕府成立後、奈良仏師「成朝」や「運慶」を招いた時に始まります。平安後期まで貴族好みの優美で女性的な仏像が好んでつくられたのに対し、鎌倉時代になると武士好みの男性的で力に満ちた仏像が盛んにつくられるようになりました。
北条政権により国家鎮護、鎌倉幕府の権威保持のために造立された鎌倉大仏をはじめ、奈良や京都の作風とは異なった独特の魅力ある仏像が多く造られるようになりました。
中国から禅僧の来朝により宋文化がもたらされ、いろいろな技法で仏像がつくられました。
写実性を求め、仏像の目をより本物らしく見せるため水晶をはめ込む「玉眼」、袖や裾を長く伸ばした「法衣垂下」、土を成型し花などの文様を張り付けた「土紋」、裸で作ってその上に着衣をつける弁財天などの「裸形像」、冠をかぶせた「宝冠釈迦像」など新しい様式が次々に生み出されました。
横浜の弘明寺などに残る「鉈彫像」は粗いノミ目を残したままの独特の作風で造られました。
円応寺「閻魔王像」
鎌倉時代は地震などの自然災害、さらに飢饉や疫病も多く発生し、人々の苦しみは計り知れないものがあったと思われます。仏像は人々に仏教への帰依を促し、死の恐怖から救済し、浄土へと導く役割を担っています。仏像に向かい合い、特徴や時代背景を知ることでその時代の人々の気持ちにも寄り添うことができるのではないでしょうか。
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詳細情報
イベント名 | 鎌倉仏像ー奈良や京都の作風とは異なった独特の魅力を探る |
講師 | 菅原啓之さん(森林インストラクター) |
対象者 | 全員可 |
開催日時 |
2022年10月7日(金) 14:00~16:00 |
場所 |
新現役ネット田町会議室 |
参加費 |
正会員:1,000円 準会員:1,500円 一般参加者:1,500円 支払い方法:会場参加は当日、オンラインは振り込み キャンセルについて: |
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