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第35回 新現役宣言フォーラム 

 

~民主党政権下の日本外交~ 
大勢の皆様、ご参加ありがとうございました。

 
 

2009年11月26日(木)、東京・千代田区の日本教育会館一ツ橋ホールで、第35回新現役宣言フォーラムを開催しました。今回のテーマは、「日本をめぐる世界情勢 〜民主党政権下の外交戦略とは〜」。
ゲストには、岡本理事長と親交の深いお二人、拓殖大学大学院教授の森本敏さんと、日本国際交流センター シニア・フェローの田中均さんをお招きしました。この日のフォーラムは、クラブ・ウィルビーとの共催として開催。進行役はクラブ・ウィルビー代表の残間里江子さんにお願いしました。
フォーラムの口火を切ったのは岡本理事長でした。理事長からは、民主党政権が現在行っている政策の問題点や、経済などを含めた世界情勢についてのお話がありました。つづいて残間さんの進行により、3人の熱い討論がスタートします。
「民主党政権が誕生して2ヶ月が経ったいま、政策のあり方などをどう評価するか」という残間さんが提示したテーマに対し、田中さんは「夢を持っている」と答えました。自民党政権の数十年間に生み出された既得権益を見直す大きな改革には期待しており、評価を下すのは時期尚早なのではないか、とのことでした。森本さんは「内政面では評価できるが、外交面では不安がある」と答えました。日米同盟・安全保障条約は国と国との約束であり、政権の交代で反故にしてよいものではない、とのことでした。
つづく「対等な日米関係とは」というテーマに対して、岡本理事長は「同盟関係は信頼を大切にしなければならない」と答えました。有事の際に兵士の命をかけて日本を守るというアメリカ側の要求も十分に考えた上で、対等ということを考察していくべきだというのが理事長の意見でしたが、これに対し田中さんから「なぜアメリカ側に立った見方をしなければならないのか」という反論がありました。政権交代ではなく、社会の情勢の変化にともなって同盟関係は進化すべきではないか、というのが田中さんの意見でした。森本さんは、「民主党は普天間問題などに関して官僚からの情報をもっと重視すべきだ」と指摘。我が国の官僚制度がアメリカとの話し合いの中で蓄積してきた知識を、民主党がまったく持っていないことをあげ、「アメリカとの間で13 年間話し合いを続け、ようやく実施というタイミングで約束をゼロにまで戻すという行為は、国家の政策としては一貫性を欠くものだ」と陳べました。
その後もアジアにおける軍事的な抑止力の問題、これからの外交姿勢の問題など、白熱した討論が展開されました。国際政治の専門家である3人のそれぞれの意見に、会場に集まった多くの新現役ネット会員の皆さんも、真剣な眼差しで耳を傾けていました。また会場からの質疑応答の時間にも、「これからの日本の外交」「民主党政権の政策」に対して多くの質問が寄せられるなど、大変有意義なフォーラムとなりました。
 このフォーラムの模様については、「らいん」Vol.30にも一部内容が掲載されますので、興味をお持ちの方はぜひそちらもお読みください。

詳細情報

イベント名 第35回 新現役宣言フォーラム 
講師 大勢の皆様、ご参加ありがとうございました。
対象者
開催日時 2009年11月26日(木) 09:00~09:00 午後6時30分~午後8時30分(開場午後6時)
場所
参加費 正会員:0円  準会員:0円  一般参加者:0円  
定員  
参加条件
備考